ケアマネージャーを真剣に目指す人へ【ケアマネ全書】
言語聴覚士

言語聴覚士

人と人とをつなげる役割をしているのが、コミュニケーションであり、それに含まれているのが気持ちを伝える言語、それを受け取る聴覚、言葉を生み出す発生や発音器官、それを理解する認知があります。言語などのコミュニケーション機能のどれかが、病気や事故により失われた場合において、違うコミュニケーション手段を用い、その人に合った訓練の提供や指導が行われています。この指導や訓練を行ってくれている人たちを、言語聴覚士または「Speech-Language-Hearing Therapist:ST」と呼んでいます。

言語聴覚士の職業を知る

話す・聴く・飲む・食べる等の発声器官や喉に関する全ての問題に対し、その人らしい生活が送られるように援助する役割を担っている専門職です。

言語聴覚士が援助する障害についてご紹介します。

言語障害

言語障害には言語発達遅滞や構音障害、吃音や音声障害、失語症が挙げられます。

言語発達遅滞

主に先天的な障害である自閉症や知的障害、ダウン症児にみられます。また周囲の児と上手く馴染めないなどの原因で発達が遅れるケースもみられます。

器質性構音障害

先天性鼻咽腔閉鎖不全や口蓋裂、口唇の形態異常、後天性では舌の手術により、音を構成する構音機能が形態的異常となり、通常の発生を行えないことです。

運動障害性構音障害

脳血管障害や神経筋疾患により起こる運動障害により、発声器官にて重要な役割を担っている舌や唇を支配する神経が損傷され、動かすことが困難になります。そのために起こる言語障害であり、ハッキリとした発生ができなくなったり、嗄声(かすれた声、しわがれたような声)となります。

吃音

例えば言葉の始めの音を繰り返し発音したり、言葉が閊(つか)えたりする、どもる状態のことを言います。これは横隔膜に痙攣が生じることなどにより起こり、言葉をスラスラ発生することができません。

音声障害

声が大きく出せない、声の発生時間(声を伸ばす)が短い、声の音程、声の透明度(その人の正常〜ガラガラ声)等の異常が起こります。

失語症

頭部になんらかの外傷、または障害が生じたことにより、大脳に存在する言語中枢に問題または障害が発生したりすると、今までは普通に行っていた、会話などの話す、本を読むことや音楽を聴くこと、文章を書くなどの言語機能が障害されて、正常には行えなくなります。

嚥下障害

食べ物や飲み物を上手く飲み込めなくなることを嚥下障害といいます。この嚥下時に使われている身体器官の口腔は咀嚼を行い、咽頭は飲み込む役割で、食道は胃まで送る役割があります。この関連した動作の途中にある、喉頭は咽頭からのパスを受けて食道に送る役割があり、声の発声器官として関与しているため、これらの器官に障害が生じると飲食物の飲み込みや吐き出すことが困難となったり、言語障害に繋がなります。また運動障害性構音障害が起こることによって、この嚥下障害がみられることがあります。

聴覚障害

音を聴く、判別するための神経が損傷されることにより、その音の聞こえの程度が長期、もしくは永久的に低下している状態です。治療も完治できるものや、困難なものとあります。聞こえの状態の低下が持続するために子供に聴覚障害が生じた場合は言語発達に影響が出ます。

言語聴覚士になるためには

言語聴覚士は業務をこなしながら、デイケアセンターや訪問看護事業所などの保健施設、総合病院や専門病院などの医療施設、特別養護老人ホームなどの福祉施設、言語聴覚士の育成施設などの教育機関などに従事していますが、その就業場所に従事するためにはまずは受験資格を得て、国家資格に合格しなければなりません。

受験資格を取得するためには、文部科学大臣および厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成学校3年以上を卒業した人、大学において指定された履修科目を修めたひと、一般大学(短期大学や専門学校を含む)を卒業後、指定の養成学校において必要な課程を修了した人、福祉系の大学(短期大学や専門学校を含む)を卒業した人、海外の養成所において必要課程を修了・卒業した人及び言語聴覚士免許を取得した人が厚生労働大臣の指定する学校等において、そこに在学する人と同レベル以上の知識を所持していると認められた人が受験資格を取得することができます。

以上の人たちが言語聴覚士の国家試験において、合格することにより、医療・福祉施設や教育機関に従事することができるようになります。

言語聴覚士の収入はいくらか

勤める事業先により差がありますが、月収としては16万円くらい、年収は300〜400万円程度となっています。あくまでも指標として考えていただけたら良いと思われます。

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